技を磨き、プライドが生まれる。自分自身の可能性と特技を見出そう。
オプション品の取り付けは、慣れてくると速くできるようになります。でも、1時間の作業予定が40分に短縮できたとしても、出来栄えが悪ければ評価されません。40分に10分追加して品質を高める方が重要なんです。いい仕事をするために大切にしているのは、事前の段取り。段取り良く作業を進め、セットアップ品質を追求しています。
目標は、周囲に頼られる存在になること。難しい仕事も「山崎さんならやってくれるだろう」と言われるように技術を磨いていきます。
ワッシャー溶接した後にパテをのせ、へこんだ部分を修正していきます。ボディーの形状に合わせて平らにしたり、丸みをつけたりと、自分の手のひらの感覚を頼りに研ぎあげ、品質を追求していく鈑金はアート作品をつくっているようなもの。「これでいい」はない仕事ですが、技を尽くしてしっかりした品質に仕上げることが私自身のプライドです。
職人技ともいえる鈑金は経験が必要な技術です。今後は、私が培った知識と技術を下の世代に伝え、人を育てていきたいと思っています。
車の色は1台1台違い、使用・保管状態によっても色調の差が出てきます。気温や湿度など私たちの作業環境で塗装の色も変化します。そんな複雑な要素を考え、人間の目でぴったり色を合わせていくのが色調の仕事です。色の追求に終わりはなく、機械では測りきれない奥深さがあります。正解がないから面白いのかもしれません。
各工程の連携が大切な鈑金・塗装で心がけるのは明るい雰囲気づくり。コミュニケーション力とチームワークで品質を向上させています。
車種や型が同じでも、塗装作業の内容によってマスキングは違う貼り方が求められます。モデルチェンジやマイナーチェンジで車の形がどんどん変わる中、塗装ムラを防ぐために、ドア側面の折り込み方一つにも最新の注意を払っています。私の技術はまだまだですが、新たな車、型の勉強を続けて塗装品質をしっかり支えたいと思っています。
会社の支援を受け、入社7年目でトヨタ検定・PAINT1級を取得しました。BODY検定、エスティメーション検定にも挑戦するつもりです。
スプレーガンでムラなく塗装するには集中力が必要です。色によっては塗り方が違い、塗料それぞれの特徴を知ることも大切になります。美しく仕上げるコツは、表面に付いた小さなキズやゴミを見逃さず、きれいに研いでから塗装に入ること。出来栄えに妥協はできないので、ささいなことにも気を使い、厳しい目でチェックしています。
鈑金・塗装を選んだのは、車のキズを自分で直してみたことがきっかけ。当時目指していた整備士の仕事にはない面白さを感じました。
塗装後のパネルをポリッシャーで磨き込んでいきます。特に気を使うのは、塗装していないパネルと合わせた肌調整。全体の風合いが同じになるように、パネル表面の状態に最適な研磨剤を選択し、修理後に車を見るユーザーの目になって仕上なければいけません。納車前の最終工程であり、鈑金・塗装の出来栄えを決定づける重要な仕事です。
鈑金・塗装の資格はありませんでしたが、イチから技術を学べると聞いてRIKISOに決めました。工場の設備が整っていることも魅力でした。